その作り方・頒布の仕方について書いていきます。
下にあるDLカードのレイアウトや文言を同じにしても構いません。
※この記事ではDLカードを家庭用プリンターで印刷する方法を紹介しています。しっかりしたDLカードを作りたい場合はコンカを利用すると良いでしょう。
用意するもの
・プリンター(片面印刷できれば良い)・カードスリーブ(100円均一で購入可能だがサイズに注意)
・二つ折りカード
私はこれを使いました。
エーワン マルチカード 名刺長辺2つ折り 4面
使用ソフトウェア
・ラベル屋さん9使用サービス
・対面電書作り方
■電子書籍作成電子書籍はPDF形式で出力しておきます。Wordからでも出力できます。
なお、電子書籍は差し替えられるので、完成はDLカードを印刷してからでも大丈夫です。
■電子書籍登録
対面電書のユーザー登録をします。無料です。
その後、作品登録をします。仮の情報でも大丈夫です。
(1)のように入力した後、アイキャッチ画像とファイル登録をすると(2)のように表示されます。(アイキャッチ画像を登録しなければ他ユーザーに公開されません)
(1)登録ページ |
(2)作品ページ |
「シリアルナンバーが必要」をONにすると、作品ページにシリアルナンバーを入力する欄が表示されるようになります。ユーザーが入力する手間が増えるので私はOFFにしました。
左に入力欄が表示される |
作品ページができたら右にある「シリアル管理」リンクをクリックします。
そこで「シリアル発行(+100個)」と「CSVダウンロード」を順にクリックします。
ボタン |
■デザイン
ラベル屋さん9をインストールして開きます。
用紙を選択して決定をクリックします。
用紙選択 |
右上の「デザイン」タブでおもて面を作ります。
今回は上に表紙、下に奥付を記載しました。
表紙は画像を貼り付け |
うら面を作ります。
表と裏の切り替えは左中央にある「表」「裏」ボタンで行います。
今回は上に対面電書の説明、下にDLに必要な情報を記載しました。
シリアルパスワードが印刷される部分のオブジェクトはわかりやすい名前にすることをオススメします。
QRコードは右上のバーコードボタンで作成可能 |
シリアル関連付け |
ここで表示を実寸サイズにしてQRコードが読み取れるか、シリアルパスワード(最終行のパスワードを使うことをオススメします)を入力するとファイルがDLできるかを試すと良いでしょう。
■差し込み
右上の「差し込み」タブでシリアルパスワードを割り当てます。
右上の差し込みONをクリックします。
ダイアログが出るので「いいえ」をクリックします。(「はい」でもいいが面倒)
「いいえ」をクリック |
「読み込み」ボタンを押して対面電書から出力したCSVファイルを選択します。
「←全読み込み」ボタンを押した後「読み込み」ボタンを押します。
CSVファイルの読み込み |
CSVファイルを読み込んだら右上の「関連付け設定」ボタンを押します。
シリアルパスワードが印刷される部分のオブジェクトとB列(パスワード列)をクリックしてから「関連付け」ボタンを押します。
その後「閉じる」ボタンを押します。
関連付け |
これで関連付けができました。
XXXXXXXXXXXXがpassword(先頭行)になった |
■印刷
右上の「印刷」タブをクリックします。
CSVは101行あるので初期状態だと101枚のカードが出来上がります。そんなに量が要らないようであれば右側の終了行ボックスで調整できます。ここを調整すると下にある印刷に必要なページ(台紙)数が変化するので参考にしてください。また、開始行ボックスを2にすると無効なシリアルパスワードである「password」が印刷されなくなりますが、1枚は見本として刷っておいたほうが良いと思います。
うら面を刷ります。紙の向きに気をつけましょう。
印刷枚数の調整 |
プリンターでうら面を刷ったら、下にある「表」ボタンをクリックしておもて面を印刷します。
■袋詰
印刷できたら台紙からカードを切り離します。
2つに折ってスリーブに詰めたら完成です。
対面電書で仮情報・仮ファイルを登録した場合は頒布するときまでに直しておきましょう。
うら面 |
スリーブに入れた状態 |
A5冊子と比較 |
C94では見本誌提出のときに冊子版とは別の頒布物として提出しました。その際にPDFデータを入れたメディアも一緒に提出しました。各イベントのルールに従いましょう。
イベント開始後は冊子版で内容を見てもらい、お買い上げ時に電子書籍版(PDF)もあることを口頭で伝えました。PDFを入れたタブレットやスマホを展示したほうが良かったかもしれません。
このような感じで電書をコミケで頒布することができました。
印刷では白黒でも電書ではカラーにすることも可能です。また、対面電書のTOPページにある「漫画に小説。ゲームも音楽も。」のように、PDFではなくZIPで配布できるコンテンツもこの方式で良いかもしれません。
プリンターを持っていれば初期投資は少なくて済むので、興味があればやってみてください。
対面電書は無料なのはありがたいですけど、そのせいでサービス終了とかにならないと良いんですが……(寄付窓口もなさそう)